作業着タグの表示と読み方を素材から洗濯記号まで一覧解説

作業着のタグを見たとき、「この記号、いったい何を意味するんだろう?」と戸惑った経験はありませんか?洗濯表示の記号や素材の略称など、タグにはさまざまな情報が詰まっています。正しく読み解けると、洗濯トラブルや素材選びのミスを防ぐことができます。この記事では、作業着のタグ表示の読み方を初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
作業着のタグ(品質表示ラベル)に書かれていること【一覧まとめ】
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作業着のタグには、素材・取扱方法・製造国など、衣服を正しく使うために必要な情報が凝縮されています。まずはタグに記載されている情報の種類と、それを読む重要性を確認しておきましょう。
タグに記載されている主な情報の種類
作業着のタグ(品質表示ラベル)には、大きく分けて以下の情報が記載されています。
| 情報の種類 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 素材表記(義務) | 綿・ポリエステルなどの繊維名と混用率 |
| 洗濯表示記号(義務) | 洗い方・乾燥・アイロン・漂白などの取扱絵表示 |
| メーカー名・ブランド名(義務) | 取扱い事業者の情報 |
| サイズ表記(任意) | S・M・L などのサイズや数値 |
| 製造国(任意) | 「Made in Japan」などの原産国 |
| JIS規格番号(任意) | 国が定めた規格への準拠を示す番号 |
| 特殊加工表示(任意) | 撥水・難燃などの機能加工の案内 |
これらのうち繊維素材、洗濯表示、事業者名は家庭用品品質表示法によって義務付けられており、その他は任意です。タグは小さくて読みにくいこともありますが、作業着のタグ表示の読み方を知っておくと、お手入れや素材選びにとても役立ちますよ。
タグの情報を正しく読むことが大切な理由
タグの情報を正しく理解することは、作業着を長持ちさせるための第一歩です。
例えば、「水洗い不可」の表示を見落として洗濯機に入れてしまうと、生地が縮んだり形崩れしたりする原因になります。また、素材の混用率を把握せずに選ぶと、通気性や耐久性の期待と実際がズレてしまうことも。
特に作業着は、難燃性・帯電防止・撥水などの機能性が命のアイテムも多いため、誤った取扱いで機能が損なわれるリスクがあります。「なんとなく読んでいた」から「ちゃんと理解できる」に変わるだけで、作業着の選び方・使い方がぐっと賢くなります。
作業着タグの「洗濯表示記号」の読み方

作業着のタグで最も目にする機会が多いのが、洗濯表示記号(取扱絵表示)です。2016年にJISの洗濯表示が国際規格(ISO)に統一されて以降、記号の種類が大幅に増えました。基本記号の意味から、付加記号の読み方まで順番に確認していきましょう。
洗濯・乾燥・アイロンなど基本記号の意味
洗濯表示記号は、大きく5種類の基本記号で構成されています。
| 記号の形 | 意味 |
|---|---|
| 桶(たらい)の形 | 洗濯(手洗い・洗濯機洗いなど) |
| 三角形 | 漂白 |
| 四角形 | 乾燥(タンブル乾燥・ぬれ干しなど) |
| アイロンの形 | アイロン仕上げ |
| 丸に P または F | クリーニング(ドライクリーニング・ウェットクリーニング) |
作業着のタグには、これらの記号が横一列に並んで表示されています。左から順に「洗い→漂白→乾燥→アイロン→クリーニング」の順で並んでいるので、左から読んでいく習慣をつけると迷いにくくなりますよ。
消費者庁の公式ページでも記号の一覧が確認できます:繊維製品の取扱い表示(消費者庁)
記号についている数字・線・×マークの見方
基本記号だけでなく、記号に付加された数字・線・×マークにも重要な意味があります。
- 数字(例:桶の中の「40」)→ 洗濯やアイロンの上限温度を示します。桶の中に「40」とあれば「液温40℃以下で洗ってください」という意味です。
- 横線(記号の下の線)→ 洗い方の強さを示します。線なし=通常、1本線=弱い処理、2本線=非常に弱い処理を意味します。
- ×マーク(記号に斜線が入っている)→ その処理を「してはいけない」という禁止表示です。例えば、アイロン記号に×がついていれば「アイロン禁止」を意味します。
この3つの付加記号を組み合わせることで、より細かい取扱い条件を伝えられる仕組みになっています。
作業着によく出てくる洗濯表示の具体例
実際の作業着タグで見かけやすい洗濯表示の組み合わせを、いくつか紹介します。
- 桶に40・1本線:液温40℃以下の弱い水流で洗濯機洗いOK → 素材に比較的デリケートな混紡糸が使われているサインです。
- 手のひらが入った桶:手洗いのみ可 → 繊細な素材や刺繍が入ったユニフォームに多く見られます。
- 桶に×:水洗い禁止 → ドライクリーニング専門の作業着で見られます。
- アイロンに点が2つ・中温:アイロンは中温(150℃以下)で当ててOK → ポリエステル混の作業着に多いパターンです。
- 三角形に×:漂白禁止 → 色落ちや生地傷みを防ぐために、ほとんどの作業着に表示されています。
手元の作業着タグと照らし合わせながら読んでみると、理解がさらに深まるはずです。
作業着タグの「素材表記」の読み方

洗濯表示と並んで重要なのが、素材(繊維組成)の表記です。素材名はアルファベットの略称で書かれていることが多く、初めて見ると「これ何の素材?」と迷いがち。素材の種類と混用率の読み方を押さえておきましょう。
綿・ポリエステルなど素材名の略称一覧
家庭用品品質表示法では、繊維の名称を定められた表記で記載することが義務付けられています。作業着でよく使われる素材と、その表記を一覧でまとめました。
| 素材名(正式名称) | タグ表記の例 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 綿(コットン) | 綿・Cotton・C | 吸水性・通気性が高い |
| ポリエステル | ポリエステル・Polyester・PET | 速乾・耐久性に優れる |
| ナイロン | ナイロン・Nylon・NY | 軽量・摩擦に強い |
| レーヨン | レーヨン・Rayon・R | なめらかで光沢がある |
| アクリル | アクリル・Acrylic・AC | 保温性が高い |
| ウール | 毛・Wool・W | 保温性・吸湿性に優れる |
作業着に最も多く使われるのは綿とポリエステルの組み合わせです。「綿65% ポリエステル35%」のような表記がタグによく見られます。
混紡素材の割合表示(例:65/35)の意味
「65/35」や「T/C」といった表記は、2種類以上の繊維を混ぜた混紡素材であることを示しています。
例えば「ポリエステル65% 綿35%」と記載されているタグは、ポリエステルと綿を混ぜた生地で、速乾性と吸水性を両立させた素材です。作業着の定番素材として広く使われています。
割合の表記ルールとして、含有率が多い素材から順番に記載されています。つまり一番最初に書かれている素材が、その生地のメイン素材です。素材の割合は着心地・機能性・洗濯方法の選択にも影響するため、「どの素材が何%入っているか」を把握しておくと、作業着選びやお手入れの判断がしやすくなります。
混用率の合計は必ず100%になるので、表記に不明な点があれば「残りは何の素材か」を合計から逆算して確認する方法も使えます。
作業着タグの「その他の表示」の読み方

素材表記・洗濯表示以外にも、作業着のタグには製造国・規格番号・特殊加工などの情報が記載されています。それぞれの読み方と意味を確認しておくと、作業着の品質や安全性を判断するときに役立ちます。
製造国・メーカー名の表示ルール
作業着のタグには、製造した国(原産国)とメーカー(取扱い事業者)名の記載が法律上義務付けられていませんが、表示する場合は正確に行う必要があります。
- 製造国の表示(任意):表示する場合、「Made in Japan」「中国製」「ベトナム製」などの形式で記載します。原産国とは、製品が製造・加工された国のことを指し、素材の産地とは異なる場合もあります。
- メーカー名・事業者名:製品を販売・輸入している事業者の名称が記載されていることがあります。品質に問題があったときや、追加購入したいときに問い合わせ先として活用できるでしょう。
製造国はあくまで生産地の情報ですが、品質管理の水準や素材の傾向を把握する参考になることもあります。作業着のタグ表示の読み方を知っておくと、購入時や管理時にきっと役立てられるはずです。
JIS規格番号・サイズ表記の確認方法
作業着のタグに「JIS T 8118」のような表記がある場合、その製品が日本産業規格(JIS)に準拠していることを示しています。これは、帯電防止作業服や防炎作業服など、特定の安全性能を持つ作業着に多く見られます。
JIS規格番号が記載されているということは、第三者機関による試験・認証を経ていることを意味するため、安全性や機能性の信頼の目安として活用できます。
サイズ表記については、S・M・L・LLなどのアルファベット表示が一般的ですが、作業着では「3L・4L・5L」などの大きめサイズや、「82・85・88」といった胸囲・ウエストなどの数値表示が使われることもあります。JIS規格に準拠したサイズ表記であれば、ブランドが違っても同じサイズ感を期待しやすくなっています。
撥水・難燃など特殊加工のタグ表示の見方
機能性作業着のタグには、素材・洗濯表示に加えて特殊加工の案内が別途記載されていることがあります。代表的なものを確認しておきましょう。
| 特殊加工の種類 | タグへの記載例 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 撥水加工 | 「撥水加工」「Water Repellent」など | 熱乾燥で機能が回復する場合あり |
| 難燃加工 | 「難燃」「防炎」「Flame Resistant」など | 塩素系漂白剤の使用で機能が低下する場合あり |
| 帯電防止加工 | 「帯電防止」「静電気防止」など | 洗濯時の注意事項が明記されることが多い |
| 抗菌・防臭加工 | 「抗菌防臭」「SEK認証」など | 洗濯回数を重ねると効果が薄れる素材もある |
特殊加工は洗濯方法を誤ると効果が損なわれることがあるため、タグに書かれた注意書きは特に丁寧に確認するようにしましょう。「漂白剤使用不可」「乾燥機禁止」などの注意書きは、この加工を守るための大切な指示です。
タグの情報から適切なお手入れ方法を判断するコツ

ここまで読んできた情報を活かして、実際のお手入れ方法を判断するための考え方をまとめます。
まず大前提として、タグに書かれた洗濯表示は「この方法であれば安全に取り扱える上限」を示しています。「液温40℃以下」とあれば「30℃でも洗える」のであって、「必ず40℃で洗う」ではありません。あくまで最大値として読むのが正解です。
お手入れを判断する手順は、以下のように考えると整理しやすくなります。
1. まず素材を確認する:綿が多い→縮みに注意、ポリエステルが多い→速乾・型崩れしにくい、など素材の特性を把握します。
2. 洗濯表示記号を左から順に確認する:洗い方 → 漂白 → 乾燥 → アイロン → クリーニングの順にチェックします。
3. ×マークがある処理は絶対に避ける:禁止表示を見落とすと生地傷みや機能低下の原因になります。
4. 特殊加工の注意書きをあわせて読む:難燃や撥水などの機能加工がある場合は、洗濯方法が機能維持に直結します。
5. 迷ったらドライクリーニングや手洗いを選ぶ:よくわからないときは、より丁寧な方法を選んでおくと安心です。
また、作業着を複数枚管理している現場担当者の方には、洗濯表示の内容をメモや写真で記録しておく方法もおすすめです。タグが汚れたり取れてしまったりしても、記録があれば安心して取り扱えます。
素材表記と洗濯表示を組み合わせて読むことで、「この作業着はこう洗う」という判断が自信を持ってできるようになるはずです。
まとめ

作業着のタグ表示の読み方を、洗濯表示記号・素材表記・その他の表示の3つに分けて解説しました。
- 洗濯表示記号:5種類の基本記号+数字・線・×マークの組み合わせで読む
- 素材表記:略称の意味を知り、混用率は含有率の多い順に記載されている
- その他の表示:製造国・JIS規格・特殊加工の情報も安全・品質判断に活用できる
タグをしっかり読むことは、作業着を長持ちさせるだけでなく、特殊機能を正しく維持することにもつながります。ぜひ手元の作業着タグを見ながら、今日から実践してみてください。
オリジナル作業着の制作をご検討の方は、ぜひ日本被服工業株式会社にご相談ください。素材選びからタグ表示の設定まで、トータルでサポートしています。
作業着 タグ 表示 読み方についてよくある質問

- Q. 作業着のタグに書かれた洗濯表示記号は、いつ変わったのですか?
- A. 2016年12月1日に、日本のJIS洗濯表示が国際規格(ISO 3758)に統一されました。それ以前の旧表示(22種類)から新表示(41種類)に変わり、より細かい取扱い条件が表現できるようになっています。古い作業着には旧表示が残っている場合もあるので、購入時期が古い場合は注意してみてください。
- Q. タグに「ドライ」と書かれていても自分で洗濯できますか?
- A. 丸の中に「P」や「F」が入った記号(クリーニング記号)が表示されている場合は、専門のクリーニング店への持ち込みが推奨されます。ただし、「手洗い可」の桶記号も同時に表示されている場合は、自宅での手洗いが可能なこともあります。タグの全記号をセットで確認するようにしましょう。
- Q. 作業着の素材表記で「T/C」とはどういう意味ですか?
- A. 「T/C」は「テトロン/コットン(Tetron/Cotton)」の略で、ポリエステルと綿の混紡素材を指します。一般的にポリエステル65%・綿35%の割合が多く、速乾性と吸水性を兼ね備えた作業着の定番素材です。
- Q. 難燃作業着のタグに「漂白禁止」と書かれている理由は何ですか?
- A. 塩素系漂白剤は生地の繊維構造を傷めるだけでなく、難燃加工に使われている特殊な薬剤を分解してしまう可能性があるためです。漂白剤を使うと難燃性能が低下し、本来の安全機能が損なわれる恐れがあります。タグの指示を守ることが、機能維持の観点からも非常に重要です。
- Q. タグが取れてしまった場合、洗濯方法はどうすれば良いですか?
- A. まずは購入元のメーカーや販売店に問い合わせて、製品の素材・取扱い方法を確認するのが最善です。それが難しい場合は、デリケートな素材を想定して「手洗い・中性洗剤・30℃以下・陰干し」を選ぶと、生地へのダメージを最小限に抑えられます。
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