オリジナル作業着の相場はどれくらい?費用に影響するポイントも解説

日本被服工業株式会社
お役立ちコラム
オリジナル作業着の相場はどれくらい?費用に影響するポイントも解説

オリジナル作業着の相場はどれくらい?費用に影響するポイントも解説

オリジナル作業着の調達を任された企業の購買担当者や総務部の方々が直面するのは、適正価格がわからない悩みです。「同じような作業着なのに、見積もり金額に大きな差がある…」「限られた予算内で品質の良い作業着を揃えたいけれど、相場がわからない」といった声をよく耳にします。

こうした悩みを解決するためには、作業着の市場相場を正確に把握することが不可欠です。この記事では、オリジナル作業着の価格相場について詳しく解説するとともに、業種別の相場価格や価格に影響する要素、予算内で失敗しない選び方までを網羅的にご紹介していきます。

オリジナル作業着の価格相場

2 3

オリジナル作業着の価格相場を理解することは、適正な予算編成において非常に重要です。一般的に、オリジナル作業着の相場は業種によって大きく異なり、単純作業向けの基本的な作業着から、特殊環境下で使用される高機能な作業着まで幅広い価格帯が存在しています。

業種や目的に応じた機能性、デザイン性、耐久性などの要素によって価格は変動しますが、多くの場合、1着あたり5,000円〜20,000円程度が一般的な相場となっているでしょう。

ただし、高機能素材の採用や複雑な加工を施す場合は、この価格帯を大きく上回ることもあります。オリジナル作業着を検討する際は、まず自社の業務内容に適した作業着のタイプを明確にしてから、相場観を持って予算を組むことをおすすめします。

業種別の作業着相場価格

業種によって作業着の価格相場は大きく異なります。

建設業では安全性と耐久性が重視され、ヘルメットやセーフティシューズを含めると一式で15,000円~25,000円が相場となっています。

一方、飲食業のユニフォームは3,000円~8,000円程度で、調理場用と接客用で価格差があるのが特徴です。

医療・介護分野では制菌・抗菌機能を持つ素材が使われることが多く、4,000円~12,000円が相場となっています。物流業では機能性と動きやすさが重視され、上下セットで6,000円~15,000円程度です。

業種ごとに求められる機能が異なるため、価格にも差が生じるのは当然といえるでしょう。

オリジナル作業着の一般的な価格

オリジナル作業着の一般的な価格は、デザインや素材、加工の複雑さによって大きく変動します。

基本的なポロシャツタイプでは1着あたり3,000円~5,000円、作業ジャケットは4,000円~8,000円、作業ズボンは3,500円~6,000円程度が相場となっています。

ロゴ

オリジナル作業着の価格に影響する要素

3 3

オリジナル作業着を発注する際、最終的な価格を左右する要素はいくつか存在します。ロット数、素材の種類・品質、加工内容の複雑さなどが主な要因となり、これらの組み合わせによって相場価格は大きく変動するでしょう。

ロット数

オリジナル作業着の価格を左右する最も重要な要素の一つが、発注するロット数(数量)です。

一般的に、作業着は発注数量が多いほど1着あたりの単価が下がります。これは製造コストの分散効果によるものであり、少量注文では初期設定費や材料調達コストが割高になる傾向があるためです。

企業によっては、季節ごとに少量ずつ発注するよりも、年間使用量をまとめて発注した方がコスト効率が良い場合もあるでしょう。

素材

オリジナル作業着の価格は、使用される素材によって大きく変動します。高品質な素材を選べば耐久性や機能性は向上しますが、その分コストも上がる傾向にあります。

特殊な作業環境に対応する素材になると価格はさらに上昇します。例えば、難燃性素材を使用した作業着は8,000円~15,000円、耐熱性や耐薬品性を備えた高機能素材では15,000円~25,000円に達することも珍しくありません。

これらの特殊素材は安全性を確保するために必要な投資と考えるとよいでしょう。

加工範囲

オリジナル作業着の価格を大きく左右する要素として、加工範囲の影響は見逃せません。加工範囲が広くなるほど作業着の価格は上昇する傾向にあります。

一般的に、小さなワンポイントロゴの刺繍であれば500円~1,000円程度の追加で済みますが、胸元と背中の両方に大きなロゴを入れると2,000円~3,000円ほど価格が上乗せされるでしょう。

特に全面プリントになると、1着あたり3,000円~5,000円も価格が跳ね上がることも珍しくありません。

加工方法によっても価格は変わります。例えば、刺繍は高級感がある一方で、細かいデザインや文字数が増えるほど糸の使用量や作業工程が複雑になるため、コストが上昇します。

対してプリントは比較的リーズナブルですが、色数が増えると版代や印刷工程が増加し、価格に反映されていきます。

予算内で失敗しないオリジナル作業着の選び方

4

オリジナル作業着を予算内で調達するには、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。

サンプルを必ず作ってもらう

オリジナル作業着を発注する際には、実際の製品を手に取って確認することが最も重要です。サンプル作成を依頼することで、仕上がりのイメージと実物の差異を事前に把握できます。

多くの企業が見落としがちなのが、イメージと実物のギャップです。カタログやデジタル画像だけでは、生地の質感や色味、フィット感といった重要な要素を正確に判断することができません。

特に作業着の相場価格に影響する素材や加工方法を選定する際には、サンプルでの確認が欠かせません。例えば、同じ価格帯でも、メーカーによって素材の厚みや縫製の質に差があることも珍しくありません。

見積もりで正確な内容を提示する

オリジナル作業着の発注において、見積もりは最終的な価格と品質を左右する重要な工程です。見積もりの際には、必要な情報をできるだけ正確に伝えることが予算内で希望通りの作業着を調達するための鍵となります。

まず、見積もり依頼時には具体的な数値やスペックを明確に提示しましょう。必要な着数、サイズの内訳、素材の希望(綿100%や混紡率など)、カラー、加工方法(刺繍・プリント・反射テープなど)、納期などを詳細に伝えることで、正確な価格が算出されます。

次に、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。3社以上の見積もりを比較することで、作業着の相場価格の把握だけでなく、各社の強みや対応の違いも見えてくるでしょう。

最後に、見積もり内容に疑問点があれば必ず質問してください。「この素材だと耐久性はどうか」「洗濯による色落ちはどの程度か」といった実用面の質問も重要です。

アフターサポートもしっかりと受ける

オリジナル作業着を導入する際は、購入後のサポート体制も価格に含まれる重要な要素です。作業着は一度購入して終わりではなく、長期的に使用するものだからこそ、適切なアフターサポートを受けられる業者を選ぶことが大切です。

定期的なメンテナンスサポートも確認しておくべき項目です。プリントや刺繍の修復、素材の補強など、作業着を長持ちさせるためのアドバイスやサービスを提供している業者を選ぶと、結果的に作業着の総コストを抑えることができるでしょう。

適切なアフターサポートは目に見えない価値ですが、長期的な視点で見れば作業着の実質的な相場価格に大きく影響します。見積もり比較の際は単純な価格だけでなく、こうしたサポート内容も含めて総合的に判断してみてください。

ロゴ

まとめ

作業着の価格に影響を与える主な要素としては、ロット数、素材、加工範囲の3つが特に重要であることが明らかになりました。

大量発注によるロット数の増加は単価の低下につながり、素材選びは耐久性と価格のバランスに影響します。さらに、加工範囲が広がるほど費用が上昇する傾向にあります。

予算内で満足のいく作業着を調達するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。

作業着の相場を把握することは、単なるコスト削減だけでなく、従業員の満足度向上や業務効率化にもつながります。本記事で得た知識を活用して、品質とコストのバランスが取れた最適な作業着を選定してみてください。