暖かい防寒作業着の選び方|防寒着の種類・素材も解説

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暖かい防寒作業着の選び方|防寒着の種類・素材も解説

暖かい防寒作業着の選び方|防寒着の種類・素材も解説

秋冬の寒い季節に屋外で作業するためには、防寒作業着が必要です。しかし、一口に防寒着と言っても、さまざまな種類があります。「防寒作業着が必要だけれど、どのような観点で選ぶべきか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、効果的な防寒作業着の選び方を紹介します。防寒着の種類や素材、利用環境による適切な作業着の違いも解説するため、これから防寒作業着を購入したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

作業着には、冬の寒い時期でも活動的に業務に取り組める防寒仕様の作業着があります。防寒作業着には、寒さを防ぐために生地や縫製に工夫がされており、防水性を持つものもあります。

防寒対策を効果的に行うためには、温度調節の観点から、重ね着が大切です。重ね着は、ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーの3つを組み合わせることで効果を発揮します。ベースレイヤーには「保温・吸汗」、ミドルレイヤーには「防寒」、アウターレイヤーには「防水・透湿」の効果があります。

1-1.防寒作業着の主な種類

防寒着にはさまざまな種類があるため、作業量や気温に適したものを選びましょう。一般的に使われている防寒着は、下記の通りです。

・ベスト

ベストは袖がなく、軽量なことが特徴です。ダウンや中綿入りのものが多く、インナーとしてもアウターとしても利用できます。動きやすく作業に適しているほか、小さく折りたためるため持ち運びやすいメリットがあります。

・ブルゾン

ブルゾンとは、袖があり、着丈の短い上着のことです。ジャンパーとも呼ばれ、裾を絞って調整できるものもあります。ブルゾンは丈が短く作業しやすいため、防寒作業着として人気です。

・コート

着丈の長い防寒着はコートと呼ばれます。広い範囲の上着を指す言葉であり、ブルゾンとの明確な線引きはありません。ロングコートは体の大半を覆うため、防寒効果は高いと言えます。裏アルミ加工の防寒コートや防水コートなど、さまざまな特徴のものがあります。

・パンツ

パンツタイプの防寒着は、ブルゾンと上下セットで組み合わせることで、全身を覆うことができます。防寒と動きやすさを両立させるには、最適の防寒着だと言えるでしょう。

1-2.防寒作業着の主な素材

防寒着には、さまざまな素材のものがあり、それぞれ機能が異なります。一般に防寒着に使われている素材は、下記の通りです。

・ナイロン

ナイロンは水をはじきやすく乾きやすい生地です。摩擦に強く軽量なため、レインコートをはじめとする多くの防寒着に使われます。ポリエステルより軽く、アウトドアウェアなどで人気となっています。また、綿やポリエステルと混紡にすることで、保温性や透湿性が高まることも特徴です。ただし、熱に弱い素材であるため、火を扱う環境では避けたほうがよいでしょう。

・ポリエステル

ポリエステルは、ナイロンに次ぐ強度を持ち、速乾性・吸湿性に優れています。ナイロンよりも耐熱性が高く、ハリやコシがあるため型崩れしにくいことも特徴です。ペットボトルを再生して作ることができるため、リサイクルしやすいメリットもあります。ただし、伸縮性はなく、毛玉ができやすいため、注意が必要です。

・コットン

天然素材のコットンは、肌触りが良いという特徴があります。通気性や吸水性に優れているほか、静電気が起きにくく、熱に強いことがメリットです。洗濯方法によっては、縮みやすい・しわになりやすいというデメリットがあります。

・ウール、ダウン

ウールとダウンは、コットンと同様に天然素材で、保温性があります。ウールは、伸縮性・撥水性に優れており、化繊登場前は防寒生地の主力でした。ウールの注意点としては、防虫対策が必須という点があります。ダウンは近年薄型化や軽量化が進み、ミッドレイヤーとしても活躍するようになりました。しかし、湿気に弱いため、汗をかく場面では注意が必要です。

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2.暖かい防寒作業着の4つの選び方

防寒作業着の選び方には、さまざまな方法があります。作業環境や作業内容に合っていない防寒作業着を選択してしまうと、着用する従業員の業務効率や快適さが低下してしまいます。そのため、適切な防寒作業着の選び方を理解することが大切です。

ここでは、防寒作業着の選び方を4つ紹介します。

2-1.作業環境に合った防寒作業着を選ぶ

どのような環境で作業するのかで、最適な防寒作業着は変わります。場合によっては、防寒面以外の機能も必要になることがあるため、事前に作業環境をシミュレーションしましょう。

作業内容に加え、気温や天候・活動量を考慮して、環境に応じた作業着を選んでください。例えば、水に濡れる場面が想定できれば、作業着に防水性が必要となります。作業環境によっては、インナーや手袋の選択が重要な場合もあります。

2-2.保温性の高さで防寒作業着を選ぶ

防寒作業着では、保温性能はもちろん大切です。しかし、一口に保温性といってもさまざまな考え方があります。

風を防いで寒さから身を守るには防風性が重要です。気温と同様に、風の影響でも感じる寒さは変わります。風を通さない素材としてはポリエステルがおすすめです。また、袖や首元が風を通さない作りになっているかどうかもチェックしましょう。

水に濡れることを防いで寒さから身を守るには、防水性がポイントです。雨で水に濡れてしまうと、体温が奪われてしまいます。そのため、水を通さない素材のものを選びましょう。加えて、浸透にどの程度強いのかも確認しておくとよいでしょう。

身体の熱を外に逃がさないことで寒さから身を守るためには、蓄熱性が大切です。暖かい空気を服の中に留めておくことで、寒さから身を守ることができます。蓄熱効果に優れた素材のものや、裏地にファーやボアが使われているものを選ぶとよいでしょう。

2-3.作業中における発汗の有無で防寒作業着を選ぶ

防寒着を選ぶ際には、作業環境で汗をかくかどうかを考慮することも大切です。防寒着を利用する際に、動的な作業をするのか、静的にあまり動かないのかによって、選ぶべき防寒着が変わってきます。

作業環境で汗をかくことが予想される場合は、透湿性が重要です。透湿性の低いアウターを着て汗をかくと、水分を外に逃がすことができず、インナーが濡れたままになってしまいます。さらに、その水分が蒸発する際に体温を奪い、「汗冷え」と呼ばれる現象が起きます。汗冷えが起こると、汗をかく前よりも寒く感じてしまいます。

作業環境で汗をかかない場合には、保温性・防風性を重視して防寒着を選びましょう。体感温度は風によって大きく変わるため、風を通さない防寒着であることは重要です。また、じっと動かないでいると底冷えを感じてきます。その対策として、保温性がある防寒着を選ぶと効果的です。適度な湿度によって体温が保温される効果があるため、冷えを感じにくくなります。

2-4.デザイン性で防寒作業着を選ぶ

作業着であっても、お客さんに近い環境で働いている場合は、デザイン性・ファッション性も非常に重要です。防寒作業着の中には、デザインを重視したスタイリッシュな作業着も存在します。また、作業着のデザインが作業している人のモチベーションに影響を与える可能性があります。

機能性や保温性と同時に、デザイン性・ファッション性も確認して、作業する環境に合ったものを選ぶべきだと言えるでしょう。

3.機能性に富んだスタイリッシュな暖かい防寒作業着2選

防寒作業着の選び方はさまざまですが、機能性とファッション性、どちらも兼ね備えたアイテムがほしいという人は多いでしょう。しかし、選択肢がたくさん存在し迷ってしまう場合があります。

ここでは、機能性に富みながら、スタイリッシュな防寒作業着を2つ紹介します。

・Nippi ボルトヒートベスト

近年注目を集めているヒートベストの中でも人気の商品です。夏の空調服のように、電気の力で体を温めてくれます。温度が3段階調節できるほか、ジャケットタイプやベストタイプ、柄物など多種多様な品揃えがあるため、好みのものを選びやすい点が魅力です。

・Nippi オールシーズン対応コンプレッション

NASAで開発された、暑さや寒さを感知して温度を調節してくれる「アウトラスト」という繊維を使用しています。温度の変化に反応して吸熱・放熱をしてくれるため、寒さや暑さをコントロールし、夏も冬も通年快適に過ごせることが魅力です。メンズ・レディース両方の商品展開があります。

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暖かい防寒作業着に関するよくある質問

暖かい防寒作業着に関するよくある質問をご紹介します。

暖かい防寒作業着とは?

防寒作業着には、寒さを防ぐために生地や縫製に工夫がされており、防水性を持つものもあります。
防寒対策を効果的に行うためには、温度調節の観点から、重ね着が大切です。

暖かい防寒作業着の選び方は?

  • 作業環境に合った防寒作業着を選ぶ
  • 保温性の高さで防寒作業着を選ぶ
  • 機能性の高さで選ぶ

まとめ

防寒作業着にはさまざまな種類があり、防寒シーンによって適切な作業着を選ぶことが大切です。防寒着を着る際には、ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーの3つのレイヤリングをすることで、防寒性能が高まります。また、防寒作業着を着用するのはどのような現場なのかを考慮した上で、必要な機能のある防寒作業着を選ぶことも大切です。

防寒作業着を購入しようとしている人は、当記事で紹介した内容をぜひ参考にしてください。適切な防寒作業着を選び、作業効率を上げて寒い季節を乗り越えましょう。