工場の暑さ対策におすすめのアイテム7選|室内が暑くなる主な理由も

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工場の暑さ対策におすすめのアイテム7選|室内が暑くなる主な理由も

工場の暑さ対策におすすめのアイテム7選|室内が暑くなる主な理由も

工場で製造業を行う方は、熱中症リスクが高いことが特徴です。実際に厚生労働省における熱中症関連の取りまとめでも、製造業は長年にわたり建設業に次いで熱中症患者が多いと発表されています。

出典:厚生労働省「令和2年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表します」

また、夏の暑さを耐え凌ぎながらの勤務はモチベーションの低下にもつながるため、すべての従業員が快適に働くためにも、工場内の暑さ対策が欠かせません。そこで今回は、工場内が暑くなる理由や、暑さ対策におすすめのアイテムを詳しく紹介します。

そもそも、なぜ工場や倉庫の中は暑くなりやすいのでしょうか。その理由として、下記の3点が挙げられます。

○屋根や壁が熱を溜めやすい構造になっている

工場が暑くなる最大の理由は、屋根や壁が熱を溜めやすい構造となっているためです。屋根が鉄で作られている工場も多く、高温の直射日光に長時間さらされた場合は建物内部の温度を徐々に上昇させてしまいます。屋根や壁に断熱材・断熱塗料を導入する手段もありますが、非常に高い導入費用が必要です。

○省エネにより空調設定が決められている

中には、省エネにより空調設定が会社の規定で決められている場合があります。広い敷地に建てられている工場は多く、面積が広いことが特徴です。直射日光にさらされた場合の熱の逃げ場がほとんどないだけでなく、空調設定が省エネ温度となっている場合はさらに工場内に熱がこもってしまいます。

○そもそも空調設備が設置されていない

一部の工場では、コスト削減のためそもそも空調設備が設置されていないというケースもあります。空調設備が設置されていない作業現場は、換気をして風通しを良くする程度しかできず、工場内の温度を下げたり一定の温度に保ったりすることができません。さらに、工場内の室温が45℃まで上昇する可能性があります。

1-1.作業効率が上がる室温

快適な室温は、従業員のモチベーション・作業効率に大きく関係します。蒸し暑い中での作業は、従業員のモチベーションを低下させてしまうでしょう。では、従業員のモチベーションはもちろん、作業効率も上がる室温とは一体どれくらいなのでしょうか。

「クールビズ」が話題となってから、28℃の室温が浸透していました。しかし、28℃はすべての方にとって快適な室温とは言えず、「暑い」と感じる方も多々いるでしょう。このように個人差が激しいため、作業効率が上がる室温の定義はないものの、25℃前後が「ちょうど良い」と感じる方が多いと言われています。

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2.工場の暑さ対策としておすすめのアイテム7選

工場の暑さ対策には、空調設備を設置すること・こまめな水分補給を徹底することが基本です。どれだけ企業が暑さ対策をしても、各従業員も自身で何らかの対策を行わなければ、熱中症リスクを最大まで防ぐことができません。

ここからは、工場の暑さ対策におすすめのアイテムを7つ紹介します。企業ができること・各従業員ができることをまとめて解説しているため、企業全体で暑さ対策に取り組みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

2-1.スポットクーラー

スポットクーラーとは、家庭用のエアコンのように、吸い込んだ外気をスポットクーラーの内部で冷却・送風し、部分的に温度を下げられるアイテムです。いわゆる「移動小型クーラー」で、冷房範囲は狭いものの、簡単に移動できる自由度の高さや省エネである点が魅力と言えるでしょう。

ベルトコンベアなど、従業員の作業場がある程度定まっている場合におすすめです。広い工場の場合、エアコンを稼働させるよりもスポットクーラーで部分的に冷風をあてて温度を下げる方が、効果的かつ省エネとなるケースも多々あります。

2-2.大型扇風機・シーリングファン

エアコンは設置費用も決して安くはなく、光熱費などのランニングコストも多額となる傾向にあります。なるべく設置費用や光熱費を抑えたいという場合は、大型扇風機やシーリングファンがおすすめです。

大型扇風機とは、その名の通り大型の送風機を指します。風が直接あたるため涼しく、エアコンに比べて光熱費を抑えられる点がメリットです。しかし、風を直接あててはならない製品を扱う場合は注意が必要となります。

また、シーリングファンは天井に設置する扇風機のことです。ファンを回転させることで、工場内の空気を循環させることができ、エアコンと併用すればより冷気を効率的に循環させられます。エアコンと比較して光熱費も抑えられるものの、工事費が多額となりやすい点にも注意が必要です。

2-3.屋根用スプリンクラー

屋根用スプリンクラーとは、屋根に散水するためのスプリンクラーです。屋根用スプリンクラーを用いて屋根に水をまくことで、屋根の熱による工場内の気温上昇を防ぐことができます。

屋根用スプリンクラーはエアコンなどに比べて省エネではあるものの、多額の工事費と水道代がかかってしまうことに注意が必要です。

2-4.遮熱塗料・遮熱シート

遮熱塗料・遮熱シートは、その名の通り熱を遮断する役割を持った特殊な塗料・シートを指します。遮熱塗料・遮熱シートを屋根に取り付けることで、屋根の熱による工場内の気温上昇を防ぐことが可能です。また直射日光から屋根を守るはたらきもするため、屋根の耐久性を上げることにも貢献します。

しかし、面積の広い工場の場合は特に、遮熱塗料・遮熱シートを取り付けるための工事費が多額となることに注意しましょう。さらに遮熱塗料・遮熱シートの定期的なメンテナンスも必要で、ランニングコストも発生します。

2-5.空調服

空調服とは、衣服内部に小型ファンが取り付けられている作業服のことです。内部に取り付けられた小型ファンが外気を取り込み、作業着の中で送風するため一般的な作業服よりもはるかに涼しさがアップします。さらに、作業着の内部に蓄積された気化熱の排出効果もあります。

空調服のデメリットは、バッテリーの充電やリチウムイオン電池の取り替えが必要なことです。長時間使用する場合は、使用後に必ず充電することを忘れないでおきましょう。

また、通気性の高い空調服の購入は「Nippi」がおすすめです。Nippiでは、さまざまな業種に適したデザイン・機能の空調服を販売しています。まずは一度、Nippiのホームページ上からカタログをご覧ください。

2-6.冷却タオル・マフラー

ひんやりとした冷感のある冷却タオル・マフラーも、工場内の暑さ対策におすすめです。冷却タオル・マフラーの種類は主に、水に濡らすタイプ・乾いたままでも冷却効果を発揮する特殊素材のタイプ、保冷剤を入れるタイプがあります。

いずれのタイプにおいても、比較的低価格で導入することが可能です。しかし、商品やタイプによっては冷却効果の持続時間が短い点に注意してください。

2-7.ボディシート

ボディシートは、最も代表的な暑さ対策の方法です。コンビニなどでも購入することができ、安価に購入できる点が大きな魅力と言えるでしょう。

体にベタついた汗を拭き取るだけでなく、ひんやりとした冷感を感じられるクールタイプのボディシートも豊富に販売されています。クールタイプのボディシートを全身に塗れば、暑い工場内でもしばらくの間は快適に過ごせるでしょう。

まとめ

ここまで、工場が暑くなる理由や作業効率が上がる室温、さらに工場の暑さ対策におすすめのアイテムを7つ紹介しました。

工場をはじめとした製造業は、熱中症リスクが高いと言われています。熱中症を防ぎ、かつ従業員の生産性や作業効率を上昇・維持しながら快適に勤務するためには、企業と各従業員が一丸となって作業環境に何らかの暑さ対策を講じる必要があります。

Nippiでは、工場をはじめとした製造業に適した各種作業服・空調服を販売しています。工場内の暑さを改善し、従業員の満足度や作業効率を向上させたいと考えている方は、ぜひNippiのホームページからカタログをチェックしてみてください。

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工場の暑さ対策に関するよくある質問

工場の暑さ対策に関するよくある質問をご紹介します。

工場が暑くなる理由とは?

工場や倉庫の中が暑い理由としては主に以下の3つが考えられます。

・屋根や壁が熱を溜めやすい構造になっている

・省エネにより空調設定が決められている

・そもそも空調設備が設置されていない

工場の暑さ対策としておすすめのアイテムは?

以下の7つのアイテムがお勧めです。

・スポットクーラー

・大型扇風機・シーリングファン

・屋根用スプリンクラー

・遮熱塗料・遮熱シート

・空調服

・冷却タオル・マフラー

・ボディシート